カタログに記載されていること 7
「コードに達してる傷やヒビがある場合は使用しないでください。」
コードというのは人間でいうところの「骨」に当たります。
通称使用ではコードまで傷める事は無いのですが、例えば縁石にタイヤの横部分を当ててえぐった場合とか、溝の間に挟まってる石が長期に渡り表面のゴムを削って痛めてしまう事例もあります。
完全にタイヤの一部が無くなるくらいえぐった場合は文句無しに使用不可ですが、タイヤサイドのカット傷で意外に多いのが鋭いエッジの効いたシャープな切り傷。見た目に線の傷ですが、傷が深く入り口もせまいため確認もし辛い為、見逃しがち。
トレッド面(パターン、地面と接する部分)で何らかの原因で捲れた場合は捲れた部分からワイヤーのような繊維質のモノが見えたらNGです。
多くは材質がスチール、即ち鉄ですので酸化、つまり錆びます。
錆びたスチールワイヤーは当然、強度が低下します。今まで充填した空気圧をこの強靭なワイヤーが抑えておりましたが、錆びて強度が下がって老化したワイヤーでは暴徒化した空気圧を制圧する事が出来ずに破断、最悪の場合はバーストに至ります。
そんなワケでタイヤに傷があった場合はプロに見せて判断してもらってください。