タイヤ屋ダーハマの知っときタイヤ?

タイヤの世界をご紹介。

カタログに記載されてる事

タイヤのカタログ、見たことあるよ~、いろんなパターンとか載ってるアレでしょ?って方や見たことねぇよぉ~だって見たところで会社が決めるから選べねぇもん!という方もいらっしゃるでしょうが、タイヤを使用する全ての方々に読んで頂きたいページがございます。

それは

「タイヤを使っていただくための注意事項」

です。

カタログには各メーカーの商品のラインナップだったり、製造、部材の技術やサービスが紹介されてますが、ここではなく巻末辺りに記載されてる注意事項ですね。これは日本自動車タイヤ協会の資料を元に各メーカーさんが魂の編集をしたもので、表現が多少は違うものの大事な部分はフォントの色を変えたり警告マークがある大事な記載事項です。

その中でタイヤ屋の現場としてここだけでも見て欲しいという部分、さらっと書かれてていて多少説明が必要かな?という部分をピックアップして解説していこうかなと思います。けっこう長くなるので数回に分けて上げますのでご了承くださいませ。

・「自動車製作者が指定した標準タイヤ又はオプションタイヤを基本とし、その他のタイヤを選定される場合は販売店にご相談ください」

これは乗用車で言えばインチアップやサイズアップに当てはまります。

インチアップで重要なのはタイヤの荷重と車体への接触や車体からのはみ出しですね。

ホイールを大きくすればタイヤの外径は車体枠やスピードメーターの誤差を無くす為にその分タイヤの厚みは薄くなっていきます。タイヤの荷重は充填するエアの量でも変わってきます。ホイールが大きくなりタイヤが薄くなれば当然容積は下がるので空気量は減りますよね。なのでその分構造の強いタイヤが必要になるワケでそこはプロに相談して頂けたら格好良さと安全性を兼ねたタイヤを選定してくれますよ。

トラック・バスでいうなら新車で装着してるタイヤサイズでの継続使用なら問題無いのですが何らかの事情でサイズ変更する場合はやはり販売店に相談がよろしいかと。

サイズを小さくしたり同じサイズでも荷重の低い方がタイヤが安いからという理由での変更はダメですからね。メーカーさんが緻密に軸重計算した上でのサイズ設定ですから車検もアウトなんでヨロシクです。


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荷重の指数。元々装着されてるサイズの荷重指数より下げるのは、タイヤの負荷を考えるとNG。場合によっては車検もパス出来ません。