タイヤ表記 その3
タイヤ表記、その3は「R」
ここだけ数字ではなく、アルファベット。このRは何のRかと言えばラジアルの頭文字のRです。
これはラジアル構造のタイヤですよ。って意味です。
ではラジアルとは?なんですが、ラジアルとは「放射状」という意味があります。
では何が放射状なのかと申しますと、タイヤのカーカスという部材が放射状に配置されてるんですね。
カーカスとは人間で云うところの骨です。
ラジアル構造を説明するとマニアックになるのでここはまた別の機会に。
世の中のタイヤ全てがラジアル構造ならばこの表記は必要ないんですが、これに対するタイヤ構造もございます。
それはバイアス構造です。
現在はラジアル構造が大半を占めて乗用車に至ってはほぼラジアル構造です。ただラジアル構造はバイアス構造からの進化したものと捉えて貰えれば良いんですが、バイアス構造にもメリットがあり、現在もオートバイや特殊車両に使われております。
ではバイアスとは何かと云えば「偏り、偏見、傾向、斜め」と言った意味です。
これも人間の骨格に当たる部材が斜めに配置されてるんですね。
この画像のタイヤはモーターサイクル用でバイアス構造のタイヤ。表記はRではなく-(ハイフン)です。
そこで、バイアス構造のメリットは製造が比較的容易、低速、悪路での乗り心地が良い、タイヤが軽い。などが上げられ、一方ラジアル構造は操縦安定性が良い、発熱が少ない、転がり抵抗が少ない(低燃費)、高速での乗り心地が良いなどが上げられます。
道路事情も良くなり、耐久性、低燃費性を求められる乗用車、トラックはラジアル構造の方がメリットが多いのでほぼラジアル構造でR表記があると思って間違いないと思います。