タイヤ屋ダーハマの知っときタイヤ?

タイヤの世界をご紹介。

タイヤ表記 その2

タイヤの横に書かれてるサイズ。この数字についての二回目です。

 

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これがサイズ表記ですね。このタイヤは215/60R16。

前回その1では最初の数字、このタイヤでしたら215の部分。これはタイヤの幅。

今回はこの後の60の部分です。

この60は偏平率といいまして、タイヤの横から見ての厚みの割合と思ってもらえればよろしいかと思います。単位はパーセント。

では何に対しての比率なのかというとタイヤの幅なんです。

タイヤの幅に対してのタイヤの高さ(厚み)の比率。このタイヤでいうならば215の幅に対して60パーセントのタイヤの厚みですよ。って事です。

つまりこの数字が小さくなればタイヤの厚みは薄くなり、数字が大きくなれば厚くなります。

乗用車などで同一車種でもグレードによってはホイールが大きく、タイヤが薄くなっている場合があるかと思いますが、これはタイヤの外径を変えずにホイールを大きくしているから。例えば、195/65R15のサイズのタイヤでホイールを大きくした場合は当然ホイールが大きくなった分タイヤの外径は大きくなりますのでタイヤを薄くする必要があります。

ややこしい数字はハナシはいたしませんが、例えばホイールを2インチ大きくした場合は195/65R15の外径634ミリなので、単純に2インチ分つまり25.4×2で50.8ミリ大きくなるのでスピードメーターの狂いや、恐らくフェンダー内にはタイヤは収まらなかったり、ハンドルを切れば当たるという事態になります。

そこで、この偏平率を下げて、ホイールが大きくなった分薄いタイヤを入れれば外径はほぼ変わらず、大きなホイールを入れる事が可能になります。

ちなみに195/65R15より2インチ大きいホイールを入れた場合はタイヤサイズは215/45R17で外径は625ミリでまぁ許容範囲内になります。

この偏平率を下げる理由は様々ですが、メリットとしましてはハンドリングの向上、ハンドルを切った場合の応答性があがります。トラックなどは設定時にタイヤサイズは予め決められてるんですが、車高を低くして荷室の拡大、低床化による車両の安定や荷役の効率化などでしょうか。

まぁこの偏平率の数字が小さくなればタイヤは見た目、薄くなり、大きくなれば分厚くなると思って頂ければOKです。