ナット保管ホルダー
トラック・バス用タイヤ交換作業。
車両からホイールごと外して組み換えだの、ローテーション作業するわけなんですが、その際にホイールを締めてるナットも外れます。
多くの場合は床に外した順に並べるとか、大きめの浅いバットのようなモノに保管していると思います。
こんな感じかな?
最近ではISO用で専用ホルダーなんかも商品としてあります。
これはISO専用ホルダー。市販品です。
ナットホルダーを使用する目的は、外したナットの清掃、そして管理です。
清掃は、ホイールとの当たり面であるナット座面とナットネジ部。
管理は外した順番、同じハブボルトに同じナットを戻す為。
そんな作業を進めてるのですが、トラックタイヤの取り付け方式は何パターン(JIS 、ISO、5穴、6穴、8穴、10穴)かあり、それに合わせてナットホルダーを使い分けてたら凄い道具の種類になります。また、市販品ではJIS方式でのナットホルダーは無いので(私の知る範囲では)この際、過去の試作品を総合したものを製作してみました。
日常作業で使用してますのでJIS、ISO混在してます。
先ずはISOの10穴。
こちらは同じくISOの8穴。
そしてJISの8穴。四角の穴にインナーナットを嵌めて格納。アウターナットはISOと同じ六角の穴ですが、JISの方が41ミリとISOの33ミリより大きいので六角の穴を二段階で加工。共通の穴で省スペースを実現。
こちらは6穴の場合。
ナット座面はこの様にエアツールを用いて瞬殺で清掃します。
これはいすゞの41/19の格納状態。21の横が19ミリ専用ホルダー。
5穴の場合は41/21、41/20、38/20、41/19がありますが、アウターナットは若干38が緩いですが、全部共通。インナーナットは21、20は共通、19だけは流石に不安定だったので独立です。
実はこのホルダー、某工具メーカーさんが、興味を持ってくれて、試作品まで作りましたが、製品にはならずで。理由はJISは衰退していくので、ISOだけで十分なのと、やはり金型製作が難しいとのこと。
どこかのメーカー様、まだ4t、2tクラスはJISでございます。
是非、JIS、ISO共用ナットホルダーを製作、販売してくれませんかね?