タイヤの四大機能 その4
タイヤの四大機能 その4
最後は方向を転換、維持するです。
これも前回の駆動力、制動力を伝えると同様にタイヤのトレッドゴムの摩擦力による機能と言ってもよろしいかと思います。
ハンドルをきる、そしてクルマを行きたい方向へ向かせる。カーブに合わせたハンドルの舵角でスムーズに走る事ができる。
カーブでは遠心力がクルマにかかって、走りたいイメージより外側へクルマは行こうとしています。それを路面との唯一の接点であるタイヤが踏ん張ってくれてクルマはイメージ通りの走行が可能になるのです。
このイメージ通りクルマが素直に反応、コントロールできるのはタイヤだけではなく、クルマ全体の性能が大きな要因であり、タイヤはその一部を担ってるにすぎませんが、貢献しているのは間違いありません。
また、タイヤは路面との摩擦力がイメージ通りの走行を可能にしているワケですが、路面と接触している部分のトレッドゴムの性能だけではなく、タイヤの構造の違いもあります。
簡単に言えば、人間で云うところの骨と筋肉が違う感じでしょうか。
そのためタイヤには様々な種類が存在し、クルマ(車種)や使用用途によって選ぶ事が出来るのでございます。
例えばミニバン等は車両の高さもあり、重量もありますから、ふらつかない構造とロングライフのゴム。ハイパースポーツにはエンジン出力を余すことなく路面に伝え、サスペンションの動きに追従する構造でゴムは横滑りに耐えられるモノを採用してるといった具合です。